ギックリ腰になったときどうすれば良いか

慌てて動かないこと 呼吸法で息を吐くと楽になってくる

まず、ギックリに初めてなられた方は何が起きたのかがわからずに焦ってしまわれたことでしょうが、焦らずに横になって動かないことです。

これから私が言うことは、早く痛みを取るコツですから参考になると思います。

症状には2通りのタイプがあります。

 直ぐに動けなくなった方と、最初は動けたけど段々と痛みが出てきたタイプです。


1・直ぐに動けなくなった方へのメッセージ

痛くてどうしょうも無いはずですが、まずは作業をストップさせて直ぐにでも横になって氷で冷やしながら休むことです。(15分間を3回 間30分程入れて)

1)・どんな体制になっても痛くてどうしょうもない方

冷やした後で、固めの布団に横たわり、肩から全身の力を抜きながら息をゆっくりと吐きます。20回くらい。体全体の力を抜くようにします。(ベッドだと痛みが取れない場合があります)

10分立っても痛む場合には、座布団を2つ折にしてうつぶせ状態で腰に当てます。体全体の力を抜いて息をゆっくりと吐きます。10回も吐いているうちに始め激痛だった痛みも段々と和らいできます。人によっては20回、30回かかります。痛い箇所を手で撫でてあげると効果大!

さて、ここまで来たら、しばらくそのままの状態で安静にします。30分くらい(辛い場合には、無理にしないでください。合わない場合もあります。)

あんまり長くうつぶせ状態が続くと首や肩が凝ってくる場合もありますから、辛くなる前に横向きになります。その時の注意点は、息を吐きながら、吐いている間に体全体をゆっくりと横向きに変えてあげることです。動いている途中で息を吸いますと痛くて動けませんので、ご注意!決して腰を捻ってはいけません。横向きの状態で痛みが無ければ大丈夫です。そのままゆっくりとやすんで下さい。氷の後は、シップがあれば当てて冷やしてください。間違ってもお風呂で暖めてはいけません。

人にもよりますが、1晩過ぎればかなり楽になってると思います。その間、トイレも出来れば尿瓶でして無理して動いてはいけません。仕方なく起き上がる場合には、痛みのある側を下にしてから、息を吐きながら手を付いて起き上がります。起き上がる途中で息を吸えば激痛が走りますから注意してください。

通常、痛みのある箇所は右か左のどちらかです。

最短48時間〜96時間で炎症は治まります。その間はゆっくりと安静が賢明です。

立てるようになってもコルセットで固定することが早く治る秘訣です。

どうしても用事で動かなくてはならない方への注意

1・立つとき座るときは通常は前かがみになりますが、このギックリの場合には、前かがみは厳禁です。腰は使わずに脚を使って立ちます。座ってる状態から立つときには、上体は真っ直ぐのまま、足の力だけで息を吐きながら立ちます。操り人形になったつもりで、真っ直ぐに上に立ちます。足を手前にぐっと引き寄せないと前かがみになってしまいます。この時、途中で息を吸えば激痛が走りますから注意してください。

先ほどからしきりに「息を吐いて・・」と申し上げておりますが、この呼吸法は1番大事なポイントです。

人間の体は息を吐いている間は、筋肉がリラックスし、息を吸うときには筋肉が緊張するからです。

2、日常の作業はすべてストップ

顔を洗うとき、歯を磨くとき、頭を洗うとき、など何一つとっても中腰になって腰を使います。腰が痛いときに無理すればするほど、治りは遅くなります。中腰は厳禁です。

賢明な人は2日間おとなしくしてるだけで、元気になってきますが、そんな方は少なくて大概は2週間、3週間とかかってしまいます。なぜか?

それは動いてしまうからです。仕事の忙しいかたもいるでしょう。また、動けるからとギックリをあまく考えている方も多いはずです。

<ここでは、ギックリになって痛みが思うように取れない方へのメッセージを書いています。>


痛みを感じたらまた新たな炎症が生まれ、48時間回復が遅れます。

「通常は炎症が起きて48時間でたんぱく質変成作用により病んだ筋が修復し、回復してくるからです。」
        続く ギックリパート2へ